timing

　トリッキーが　こっちにやって来るって言うから

それじゃ　街歩きしようと誘った

カメラを忘れず　持参してくるんだよ




駅前に集合の約束　．．．でも　居ない

　　　　「クリスマスツリーを撮ってました」

ちょい早目に着いたので　大階段にあるツリーを

撮りに行ってたのだ

うーん　いやな予感　

この先　大丈夫なのか？　不安に襲われる




彼の手にするニコン機の先には　ボクが授けたレンズが

しっかりと　くっついてた

どうやら　ヘヴィーに使ってくれてるらしく

気に入ってくれて嬉しい限り




それにしても　タイミングが悪い

来るのが　もうちょい早かったら　紅葉が綺麗だったし

もうちょい遅かったら　各所でライトアップが始まる

実に　来るタイミングが微妙なのだ

それでも　まだ紅葉の時期からのライトアップが

続いてるところがあって　良かった　良かった




　ライトアップされてるのを見に行くコトは　まあ無い

いや　クリスマスツリーぐらいなモノで

どんな感じなのかと　ひそかに期待

初めて目にする光景に　こりゃアリだなと

なぜか偉そうに思ったり　どんな立ち位置だよと

自分で自分を突っ込む




さらには　いつもは単独行動

誰かと一緒に撮影って　まず無い

横にトリッキーが居る　”違和感”　が　半端ない




　今回判ったことは　トリッキーが意外に不器用だってコト

闇夜に向かって　ピカッとフラッシュを光らせてる人が

居るなあ　全く無駄なのに．．．と思ってたら

まさかのトリッキーだった

恥ずかしくって半歩離れた




そんな　若干残念なトリッキーは　粘る粘る

順路を進んでいくと　トリッキーが行方不明になる

どこ行ったんだろうと　キョロキョロ

しょうが無いから　その場で動かずジッとしていると

ひょこっと現れる

進むと　着いてこない

また　待つ　待つ．．．そして待つ

もう滞りまくりなのだ




画を撮ってるかと思いきや　カメラをゴソゴソいじってる

我慢できなくなって　こっそり覗きに行くと

目の前の風景と　モニターの画の色が違う！

そう言って　撮っては画を確認　ホワイトバランスをいじる

その繰り返しを延々とやってた

って言うか　そのモニターの「色」は　合ってるのかよ？

カメラを取り上げ　ホワイトバランスを「晴天」に固定

これで好きなだけ撮れ！　絶対に変えるなっ！




そんなこんなで　寒空の中　２時間もウロウロしたのだ

　　　「暖かいもの食べに行こうよ！」

貴様というヤツは．．．

それは　こっちのセリフだゾ！　＞トリッキー



今度来る時は　暖かくなってからにしてよ

じゃなきゃ　ボクが保たないのだ