room 335
目覚めると
周りは 見慣れない景色に変わっていた
いや
正確には 見覚えのある景色なんだけど
あまりに あり得なくて
にわかには信じ難かったのだ
脊椎反射的に全否定
受け入れられなくて
師匠と一緒に 駅まで移動して
電車に乗り込み 空いた席に座る
ここまでは覚えている
が!
その後の記憶が まったく無い
気がつくと 駅を二つ飛び越していた
もうすぐ時計は25時
戻ろうとしても 逆向きの電車は とっくに終了
やらかしてしまった そう 初めて
まぁ 今までこんな経験をしてなかったのは
奇跡なんですけどぉ
しょうがない
改札を抜け タクシー乗り場のほうへ 歩を進める
途中
歩いたら どんだけ掛かるんだろ?
なーんて 考えつつ
1時間歩けば 着けるかな?
いやいや
電車に乗る前に 帰るメール
到着予想時刻を 連絡してたのだ
順調にミッションを こなしていれば
もう家についている頃
タクシーなんて 居るのか?
そんな心配は 一瞬にして吹き飛ぶ
クルマは ひっきりなしに やってきては
同士諸君を乗せ 走り出していく
それは あたかもコンベアのように
規則的に リズムを刻むように スムーズに流れていく
さあ ボクもこの流れに乗るとしよう
あらら 格好付けて言ってるけど
酔っぱらって 乗り越して
タクシーのお世話になってる だけ
なんだよねぇ
それにしても だ
そんなに 飲んだのかなぁ
いや 飲んだね 気分よく
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